「王道を遊ぶ」
今年もまた、期待の新ブランドが誕生した。
まだブランドを立ち上げて間もなく、この展示販売会が初めてのお披露目イベントとなった【MIWAKO JEWELRY(ミワコ ジュエリー)】
デザイナー本人は1年前まではシンガポールでバリバリ働くOLだった。
昔からジュエリーが好きで、日本のものを身に着けている中、向こうで「それはどこのブランド?」「日本のこのブランドが買いたいのだけど、手伝ってくれないかしら?」と周りの女性から多くの相談を受けることになった。
シンガポールでは、日本のように若い女性向けのシンプルなジュエリーがほとんど無い。
「自分の好きなジュエリーを、大好きなシンガポールで作って販売出来たら素敵だなー」と漠然と考えるようになり、年々想いは強くなっていった。
そして遂に2018年に日本に本帰国し、ブランド立ち上げへと本格的に活動を始動した。
今回、本展示会が初の商品ラインのお披露目の場となり、MIWAKO JEWELRYのブース前は常に賑やかだった。
シンプルでありながらも、華やかでゴージャスな印象が人目を惹き、会場でMIWAKO JEWELRYのブース前は、まるで丸の内や日本橋の百貨店のような雰囲気を感じた。
どうしたら最初からあんなに「良いもの」が並んでいそうな空気を出せるのだろうと感心するばかりだった。
一つ一つのクオリティが高く魅せ方が上手いのはもちろんだが、何よりデザイナー本人が心から自分のジュエリーに自信をもち、気持ちのいい接客をしてくれたことで、多くの来場者たちから好印象を獲得できたのだろう。
沢山の人たちから祝福されてスタートを切ったMIWAKO JEWELRY
2019年現在はシンガポールへ拠点を移し、日本とシンガポールとを行ったり来たりしながら、グローバルに活動の幅を広げている。
デザイナーズブランドとしてはまだ若手だが、これから大いに活躍が期待でき、どこに出しても恥ずかしくない優秀なブランドと人材だと、自信をもって紹介することができる。
■ Semi Grand Prix/準優秀賞
「一歩ずつ前へ 」
Designer's FESTA2017で3位を勝ち取ったShinbolic gemが、今年は準グランプリの座へ順位を一歩前進させた。
2017年のDesigner's FESTAで発表した新作ヘアゴムシリーズの人気が爆発的に伸び、インスタグラムからのオーダーが殺到している。
あれからShinpei Nagao自体の認知度はかなり広がり、Designer's FESTA2018ではShinpei Nagaoの実物商品が見たいというお客様が後を絶たなかった。
何より、展示会1か月前からのインフォメーションの徹底は流石で、彼の投稿を見ない日は無かった。去年と比べて集客した層がガラッと変わったことから、1年かけてじっくり集客をしてきた結果だったのだろう。
多く聞こえてきたのは、「こんなに若い方だなんて思わなかった!!!」という驚きの声。
SNSで知り合い、縁がつながり、人が人を紹介して広がっていく、この時代ならではの広がり方をしっかりと掴んだ。彼の今後がどうなっていくのかが毎年の楽しみの一つだ。
ちなみに、ここだけの裏話なのだが、彼とは良き仲間であり、良きライバルである参加者が一人、このDesigner's FESTAには参戦しており、その二人の静かな票取り合戦も、実は毎年水面下で行われている。
会場にお越しの方は、きっと一発でわかるはず。だって、そのもう一人も天才的な彫りの技術の持ち主なのだから。
そのあたりも踏まえて、2019も楽しみにしていただけたら、また違ったDesigner's FESTAの楽しみ方が生まれるかもしれません。
■Merit award/優秀賞
「しっかり外さない 」
さて、KAZAMI JEWELRYが入ってきたことで、今年は上位が2年連続でほぼ同じメンバーとなったが、それにはやはりきちんと理由がある。
毎年、これを楽しみに来てくださる方も多いが、半分以上のお客様はほとんど初めての方ばかり。特に、初出展の場合は友達や家族など、近しい人たちが見に来てくれるため、そういった人たちの方が投票数は正直稼ぎやすい。
そんな中で、2年連続でトップ3にランクインするということは、どういうことか。
そう、きちんと幅広い年齢層の女性の好みを揃えられているということ。
去年の紹介文でも記載したが、KAZAMI JEWELRYは本当に優等生ブランドだ。
みんながきちんと「欲しい!」「かわいい!」と夢見ることができる商品をきちんと揃えられている。
ただ、ここから一歩先に進むためにはKAZAMI JEWELRYらしい代表作というか、看板商品を作っていくことが必要かもしれない。
一つの壁かもしれないが、ポテンシャルの高さは抜群に高いし、きっと楽しんでいるうちに出来てしまいそうな気もする。
プレッシャーをかけるわけではないけど、攻めた新作を楽しみに2019年を迎えたいと思う。