「文句なしの一等賞」
遂に、この日が来たんだなぁ。
それがこの投票結果の集計が終わった時、最初に頭に浮かんだ言葉でした。
KAZAMI JEWELRYがこのDesigner's FESTAに初めて出展しから今回で3回目。
出るたびにこの一般投票でTOP3の常連となっていたKAZAMI JEWELRYが、今回遂に念願の1位の座に選ばれました。
これは、ちょっとした裏話なのですが、Designer's FESTAでは出展ブランドの公平さを保つため、ブースの場所は毎年くじ引きで搬入日当日に決まります。
その中で、この会場の導線上で一番最初にお客様を迎える、いわば展示会の「顔」となる特等席のブースがありました。
正直に言えば、この場所は来場者全員の方に見てもらえるチャンスの場でもあると同時に、
この展示会のクオリティや第一印象を全て背負うといっても過言ではないプレッシャーの大きい場所でもあります。
ここには、一体どのブランドが来るのだろう。
運営チームも、くじを引き終わったブランド達もみんなが気になっていた場所でした。
日が暮れて夜になり、徐々に搬入に来るブランド達の波も落ち着き、残りあと数ブランドとなっても、まだあの場所は決まっていませんでした。
予定で搬入到着が遅くなると連絡をもらっていたKAZAMI JEWELRYが最後に到着したことで全ブランドが揃い、残っていたのはあの特等席ただ1つでした。
なんだか、特等席がKAZAMI JEWELRYをずっと待っていたかのように思えるほど。
この場所を任せられるのがKAZAMI JEWELRYだと分かった時の安心感と、きっとこの展示会はうまくいく。という何の根拠もないけど、不思議と確かな確信を感じていました。
このDesigner's FESTA2019は、過去最高といっていいほどクオリティが高く、質の高いブランドが揃いました。
どんなにくじ運が良くても、人が「素敵だな」と思える魅力的な商品ラインやブランドの雰囲気が無ければ、あのハイレベルなブランド達の中で到底勝ち抜いていくことはできません。
そこで1位に輝くということは、ブランドとして確かな実力が証明されたということです。
どこに出しても恥ずかしくない。誰にプレゼントしても間違えなく喜んでもらえる。
そう言い切って良い2020年でもっとも注目すべきジュエリーブランドです。
■ Semi Grand Prix/準優秀賞
「輝かしいスタート 」
今年初参加となり、ブランドデビューを飾ったSHIIHA(シイハ)
初舞台とは思えないほど、このブランドは最初から完成に近いと感じました。
ワンシーンだけで使うのではなく、色々なシチュエーションに合わせてトランスフォーム出来るピアスや、大ぶりなのにライトに着けられるよう、細部までこだわったデザインのクオリティの高さには、新鮮な驚きと、ワクワク感を感じずにはいられませんでした。
銀座、青山、表参道、六本木など、デザイン性で勝負しているブランドを好む客層が集まる場所で、SHIIHAの商品を見かける日もそう遠くないように思えるほど。
日本人だけでなく世界中の人々にもデザイン性で通用すると思っています。
印象的だったのが、とある来場者の方がSHIIHAのジュエリーをみて、こう話していたこと。
”ジュエリーは小さなオブジェではなく、「人が身に着けて初めて完成するもの」だと改めて実感させてくれた素敵なファーストコレクションでした。”
人が身に着けて初めて完成する。この言葉がとてもしっくりきて、SHIIHAの商品コンセプトの主軸である「心と体にフィットする」と繋がっていきました。
これを身に着けた時の私は、少しいつもよりも背筋が伸びる。
そんな風に身に着けた時にスイッチが入るような、自分が完成するような感覚を体感できる特別な1点がSHIIHAならきっと見つかるはず。
今後注目のブランドであることは間違えなく、これからもっとブランドとして成長していく姿を見ていくことがとても楽しみです。
■Merit award/優秀賞
「 雨上がりの虹」
WelinaもこのDesigner's FESTAに出展し始めて5回目を迎えました。
まだ小さなギャラリーで開催していたころから、ずっと一緒に成長してきた仲間のような存在のWelinaが、このTOP3にランクインしたことが分かった時、早くおめでとう!と言葉を伝えたくて、発表日までがとてももどかしかったこと。
最初は、ハワイアンジュエリーブランドらしいシンプルなベースに彫りを施したラインナップが多かったファーストコレクションから、年々少しずつ表現の幅が広がり、今は「Welinaらしい」というオリジナリティの表現を見つけられたように感じられます。
今年並んだ商品ラインは、綺麗な色彩豊かな天然石を使用した商品や、コロンとした可愛らしい太陽モチーフ。レインボーのネックレスや愛らしいヒトデのピアスなど、どれも南国のように明るくハッピーな気持ちになるものばかり。
「あ、とってもWelinaらしいな」って思えたのは、きっとデザイナーの人柄と重なったからだと思います。
カラッと晴れた笑顔や、気さくで誰とでもすぐに仲良くなれるタイプだけど、きめ細かな気配りをさりげなく丁寧に行う様は、商品にもお客様にも伝わっていくのだと思います。
会期中の3日間、Welinaのブースの前は常に笑顔の人たちが絶えず、試着したりデザイナーとの会話を楽しんでいる姿で溢れていました。
今回のDesigner's FESTAは私たち運営チームにとっても次のステージへと新しい挑戦を沢山試みた勝負の年となりましたが、Welinaにとっても今までの経験を基に、本気で目指した結果を叶えることが出来た大収穫の年となったようです。
共に成長してきた戦友のような感覚ですが、今回、この結果を獲得したことによって、Welinaは更に勢いを増してファンを集めていくこととなるでしょう。
これからどんな新作や方向性を見せてくれるのか。それがこれからも楽しみでしょうがないブランドの一つなのです。